一人旅 - Shonen Diary

− 一人旅 − 晴れ

今日は帰国の日だ。8時10分発の飛行機でデュランゴ空港から出発する。
朝早めにT氏、Y氏に空港まで送ってもらう。チェックインとバッゲッジを預ける。

ここで２人ともお別れになる。休みが２人よりも短い僕は先に帰国しなくてはいけない。
７日間ありがとうございましたと挨拶し別れることに。

ここからは一人で行動しなければならない。

海外旅行初ということで英語もよくわからない。
この１週間で本当に簡単な受け答えは出来るようになった。
しかし向こうから一方的に話し掛けられたら訳わからない・・・。

飛行機は乗換えが２回、デンバーとサンフランシスコである。
ここがすこしばかり心配だ。でもなんとかなるだろうと楽観的に考え心を落ち着かせる。

デンバー行きの飛行機に乗り込む。50〜60人乗りくらいの小さい飛行機だった。スッチーも一人だ。

小型の割には飛行中ほとんど揺れず、快適だった。1時間後デンバーに到着。

が、周りは霧が立ち込めている。雨も降っている。デンバーについたら天候が変わっていた。
嫌な予感がしてきた。次のSFO行きの飛行機は定刻通り出るのか？そして次のゲートまで行く。

案の定出発時刻が30分遅れている。
心配になり、思い切ってゲートの係員に関空行きのチケットみせ、
間に合うのか聞いてみた。けげんな顔をされたが、あれこれやっていると、

「You Are OK!」

という言葉が出てきた。
大丈夫なんだろう。一応安心する。

そして、SFO行きの飛行機に乗り込み、離陸した。

到着は12時半。関空行きの国際線は12時50分発だ。ヤバすぎる。
果たして乗れるだろうか？バゲッジを受け取らなければということもあって到底無理な時間だ。
一応バゲッジクレームへ行った。出てこない・・・。

またもや係員に聞く。なにやら言われて詳細はわからないが、これだけはわかった

「荷物は関空までスルーよ！」

なんてこった！貴重な時間をロスしてしまった。

インターナショナルエアポートへ急ぐ。しかしそれがどこにあるかわからない。完全にパニクっていた。
「インターナショナルエアポート」をキーワードに手当たり次第聞きまくった。

エアポートトレインに乗って行かなければならないようだ。駅までいくが、両方から電車が来る。
んーどっちだ？親切そうな人に聞く。その人はすごく親切に対応してくれた。

「僕も行くからついてきなさい。」

と言われついていく。電車の中で、事情を説明すると（今考えるとよく伝わったなぁ・・）、

「大丈夫、きっと飛行機は待っていてくれるよ。最悪乗り遅れてもチケットを用意してくれるよ。」

と励ましてくれた。さっきまでパニックだったが、すこし落ち着く。
電車を降りる際に「サンキュー！」とおじさんに挨拶し、ゲートまで走る。
セキュリティーで並んでいた。時計をみると50分回っている。これは無理だなと思う。

以外にも進みは速かった。ゲートまでつっぱしる。余りにおもっきり走っていたので、係員にとめられる。
日本人みたいだ。チケットを見せる。

「この便たった今閉めました。」とあっさり日本語で・・・。

「とりあえず、ゲートまで行って聞いてきて」とまたあっさり。

あ然ボー然になりながら、とぼとぼゲートまで行きチケットを見せる。
ここでは英語で「もう閉めました。無理です。」みたいなことを言っている。

窓の外をみるとまだ飛行機は止まっているが、ゲートは切り離されていた。

「Mr.KOBAYASHI?アナウンスしてたのに。」と言われた。

そんなの聞こえやしなかった。
やってしまった。乗り遅れたのだ。

しかたなく指示されたとおりユナイテッドのカウンターまでいく。
チケットを見せての乗り遅れたことを伝える。現状を説明するので精一杯。

明日の便のチケットをくれた。
今から24時間空港で足止めとなった。
外に出て行く気力もない。空港内で1日過ごそう。

とりあえず、ロビーのいすに腰掛け音楽を聴く。カーペンターズだった。これもってきてよかった。
少し癒された。しかし時間がたつのは遅く感じられた。お腹が減ってきた。

空港内をぶらつく。アメリカの食事はもういい。日本食が食べたい。無性にそう思った。
歩いていると「OSHO」という看板が目にはいった。餃子の・・・とは違うようだ。

でも日本食のようだ。うどんや、すしなどがある。ここで夕食をとることに。
テリヤキチキン定食を頼んだ。テリヤキチキンはおいしかった。
日本で食べるのとそう変わらない。ただチキンの量が多い。
でもおなかが減っていたので難なく完食。

後はまたロビーへ戻り、雑誌を読んだり、居眠りしたりと・・・すごく時間が長く感じた。

関空に預けている車のパーキングに連絡しなくては。国際電話かけるのも一苦労。
なんとか日本につながって、1日延長を依頼。あと実家にも遅れることを連絡。
会社の休みも1日余分に取っていた為、1日遅い帰国でも助かった。

でも今日は本当につかれた。
明日なんとか帰れそうなのでまあいいか。

ロビーで一夜を明かそう。