クリスハーディングと

− クリスハーディングと − 晴れ


今日でアメリカ最後のライディングとなる。
そして今日は3D Racingのクリスハーディングと一緒に走ることになっている。


朝6時半にモーテルに集合となっている。すると、自転車にのった1人のライダーがやってくる。
自転車は3DRacingだから、今日一緒に同行してくれる人なんだろう。ジェームスだ。
クロカンバイクにで速そうである。
今回ばっかりはクロカンバイクもってきたらよかったと思ったくらいだ。


しばらくすると、クリスが3D Racingのピックアップトラックに乗ってやってくる。
車はペイントしてあってかっこいい。早速、行く場所を決める。


高いところがいいなあということで、エンジニアマウンテン周辺を走ることになった。
ジェームスもクリスも速そうである。
クリスはネッドとロード練習をしているというから速いに違いない。
今日は最後の日だし、ガンガン行くと決めていた。


車でおそらく2000m付近までピックアップする。そこからスタートとなった。




しばらくはシングル幅のスム ースなダートを走る。クリス、ジェームスの後をついて走る。
2000m付近なので、息が少し苦しい感じだ。


しばらくするとクリスに「前を走って。」と言われ、先頭を走ることに。
緩やかな登りが続く。以前として息が苦しい。
ジェームスとクリスはスローペースだったので少し間が離れた。
コースは1本道なので、迷うことはないが、少し止まって後続がくるまで待つことに。


登り初めはかなり寒かったが(10℃以下)少し暑くなってきたので、ウインドブレーカーを脱ぐ。
僕は息が上がっているが、3D Racing二人は余裕という感じだ。これから先がどうなるか心配である。




Y氏のバイクのディスクブレーキが気圧の関係か、全く効かなくなっているという。
これから先が大変だ。しかし先に進んでいく。


所々岩場、小川越えがあり、前輪がとられないように気をつける。
標高が高くなっているせいか、本当に息が苦しい。あきらかにいつもと違う感覚だ。
一度止まって、再度走り出すとすごく息が苦しい。意識して呼吸をしている感じだ。




− エンジニアマウンテンへ −

周りを見渡すと日本では見られないゴツい山々が遠くの方に見える。

一番大きく見えるのが、エンジニアマウンテンだろう。50cmくらいの道幅で掘れているトレールなので、
前輪が脱輪するとバランスを崩してコケてしまう。おまけに岩やぬかるみがあったりとハードなコースだ。




石がころがっているぬかるんだ登りがしばらく続く。
気が付くと、いつの間にかジェームスに追いつかれていた。そしてパスされる。
この時本当に息が苦しく、足が回らない状態だった。
インナーローでかろうじてペダリングできている状態だった。


しばらくすると、先に行ったジェームスが休憩していた。
本当に息苦しい。頭もボーっとする。
ジェームスが「12,000フィートくらいだな」と教えてくれる。
ということは3,600mってことか?苦しいはずだ。


ジェームスは以前Racerで今はもうやめているらしい。
ここのセクションではついていくことができなかった。
ここで補給をとる。たまらずカーボショッツをとる。
最近レース中によく使うのだか、結構効いてる感じがして、お気に入りでなのである。
ここでも効いてほしい。


しばらく休憩の後、先に進む。ジェームスに先行してもらう。
体がだいぶ楽になってきた感じがする。カーボショッツがきいたかもという感じだ。
いよいよ下りのセクションに入る。ジェームスは下りのロックセクションが苦手なようだ。
先行させてもらう。


再度登り返しがあり、登りきったところで一旦とまる。目の前にガレガレのワイルドなでかい山が広がる。
エンジニアマウンテンだ。すごいワイルドな山であった。しばらく見とれてしまう。


ここから先もまだ登り返しがあるようだ。エンジニアマウンテンを回り込むようにしてトレールを進んでいく。
息がだいぶ楽になってきたし、足も回復してきた感じがする。いい感じだ。
しばらくはジェームスの後をついて走る。
エンジニアマウンテンに登るのかどうかわからないが、ハイカーの姿もちらほら見える。



ここからダウンヒルというところで一旦止まる。楽しみ半分、気をつけなければというのも半分。
ジェームスの後をついて下る。直線が続く。ジェームスがぶっ飛ばしていくので、僕もついていく。
道幅が狭いのでスリル満点。しばらくするとまたもやジェームスが先を譲ってくれた。
どうやらロックセクションらしい。何がくるかわからないので、少しヤバイが、逆に楽しい。



飛ばせるところまでは飛ばす。スイッチバックが現れる。路面がスムースなので、コーナーの出口を見て飛ばす。
基本的にスムース、所々岩があるので注意が必要だ。下りが長いので、目が乾く。


最後少しのところでコンダクトがずれてしまった。それほどスピーディーで長い下りだった。
車のとこまで戻る。5時間弱のライディングだった。
今回のアメリカのコースで一番しんどかったコースだった。
やはり空気が薄いのはしんどい。走り終わった後で頭が痛くなってきた。酸欠なんだろう。


帰りに、クリス達とご飯を食べにいく。バーベキュータコス?みたいなものを食べた。
また量が多いので心配したが、今回はお腹も減っていたこともあってなんとか完食。味はワイルド。
カロリーもすごいんだろうな。今回の旅で体重増えたんだろうなぁと心配した。
モーテルに帰り、今日は疲れたのでモーテルでゆっくり過ごした。


そしてアメリカのトレールライディングが終わった。
明日はとうとう帰国だ。