ヘルモサクリークへ

− ヘルモサクリークへ − 曇り時々晴れ 午後から一時雨


今日はデュランゴ初走りだ。
昨日予約したシャトルサービスを利用してヘルモサクリークを走ることになっている。


8時にヘルモサマーケットで待ち合わしているので、車で向かう。
しばらくするとサバーバンがくる。どうやらこれがシャトルらしい。
ツアー客が1人すでに乗っていた。



それと運転手とそのガールフレンドらしい女性。運転手がツアーのガイドもしてるみたいだ。
女性はTREKのFUELに乗っていた。パーツもXTRがついていたので、
こちらアメリカではかなり高級バイクなんだろう。ツアー客のおじさんはレンタルのバイクらしかった。


僕ら3人はツアーではなく、ただシャトルしてもらうだけなので、TRAIL HEADまでとなる。
料金は1人25ドル。高いか安いかは今日の走り具合によるだろう。


ヘルモサクリークのTRAIL HEADまでは1時間弱であった。ここまで登るのはたいへんだろう。
しかしトレーニングするのはそれもいいかなという感じだ。


そして、TRAIL HEADに到着。

3人と別れる。Y氏は以前走ったことがあるので、コースの内容を聞いてみた。
基本的に尾根を走るので、アップダウンが多いということだ。僕はクロカンをやっているので問題はない。
逆にどれほどの登りなのか楽しみなコースだ。9時過ぎにスタートする。


しばらくはやや登りのダブルトラックを走る。所々に岩がある。土質は昨日の雨なのか、湿っていて滑る。
日本の土質と似ている。川沿いを走っているので岩が多い。
気をつけないととがった岩にタイヤがヒットし、パンクする恐れがある。
川の橋を何回か渡り、少しずつ登り返しが多くなってくる。


道幅もだんだん狭くなってくる。所々、どでかい牛の糞があるのでそれをよけなくてはいけない。
それもコースの一部と考えれば面白いコースだ。しかしこんなところまで牛が来ているということになる。
日本ではありえない。


登り返しが多くなってくる。走っていると、フリーライドということを忘れて、
つい本気モードが入っている。しかし楽しい。
後ろを振り返って見ると、一瞬日本のコースと思うほど似た雰囲気がある。
英語の標識を見て、ここはアメリカなんだと思う。



しばらく進んでいくと前方から牛のファミリーに遭遇!
しばらくにらみ合いをする。
父親らしい牛のほうからコー スをそれて僕達をよけていく。

それに母親、子供2匹がついていく。

牛が「しゃーないなぁ」と言っているようだった。本当に牛はここまで来てるんだ!


コースの半分を過ぎ、しばらく登ったり、下ったりを繰り返した。登りが続く場所に来た。結構長い。
路面もぬかるんでいて滑る。しっかりとトラクションを意識しながら上っていく。
このコースはトレーニングするにぴったりだ。本気で走れば、休みどころのないコースだ。


10分くらいの長い登りが終わる。フリーライドバイクにもなれてきた。
ハンドルポジションが高い割に登りも楽になってきた。また下ったり、登ったりし、ジープロードに出る。


3時間ほどのライドだった。コースが一部ぬかるんでいた為、バイクはドロドロだ。
アメリカに来てから、ドロドロ率が高い。思ってもないことだった。
アメリカはパフパフコースとばかり思っていたからだ。


しかもこのヘルモサクリークは日本のトレールに近いものがある。
違うことは、コース長が長いということだ。やっぱりアメリカはトレール天国だ。
ジープロードを下り、ヘルモサマーケットにつく。バイクを道の脇の小川で洗う。

− 帰り道の出来事 −

ちょうど昼食どきだったので、マーケットのピザ屋で昼食をとる。

スモールサイズのピザを頼んだのだが、日本のサイズのLサイズはあるだろうピザだった。
当然食べきれないので、T氏、Y氏に手伝ってもらう。
アメリカには小さいサイズはないらしい。


昼食後、近くにハチミツ屋があるということだったので、そこへ行く。
町からはたいぶ離れているのもかかわらず、客の入りは上々であった。
お土産に数個デュランゴ産のハチミツを買う。そして一旦モーテルに引き返すことに。



その帰り道、後ろでパトカーらしいサイレン音が・・・。
Y氏が運転していたのだが、どうやらスピードを出しすぎていたようだ。道路脇に車を止める。


緊張が走る・・・。


後ろから鬼の形相の警官がやってくる。
T氏が「英語がわからないふりをした方が良い。」とのことだったのでそうすることに。
まあ僕はどっちにしても訳わからなかったけど。


窓をコンコンとノックされ、Y氏が窓を開ける。なにやら言っている。
スピードを出しすぎだと言っているようだ。3人とも「?・・・」というような態度で応じる。
すると「日本人か?」と聞いてくる。まあこれくらいは英語がじゃべれない人でも理解できるはずだ。


「そうだ。」と答える。向こうも英語が通じないとわかったのか急に態度がやさしくなる。
なにやら彼は日本に行ったことがあるようで、その時の話をし始めた。場が和んできた。


そうすると警官はパトカーまで戻り、しばらくして「Warning」という紙切れを渡してきた。
どうやら警告ですんだようだ。今後は気をつけるようにと言われ、見逃してもらえることになった。


Y氏はモーテルに帰ってもしばらくボー然としていた。
でもアメリカでパトカーに捕まるなんである意味すごいとか思ってしまった。
(Yさん、すいません)


−デュランゴのダウンタウン

しばらくモーテルで休憩し、デュランゴのダウンタウンを散策することに。
中心部は観光地化しているのでお土産屋が多い。そこから少し離れた普通のお店に足を運ぶ。


アメリカのホームセンターへ行った。
東急ハンズとかで一部特殊な輸入物とか良く見るが、ここはすべてがそれであった。
T氏曰く、こういうところの方が面白いということだった。なるほど、その通りである。


夕食時になったので、またもやメキシコ料理屋らしいところへ行く。
僕はチキンのブリトーみたいなものチミチャンガとか書いてあった。
迷ったので、「迷ったらチキンを」の言葉を思い出し、それにした。


お店のフライヤー(揚げ器?)が壊れているようで、
揚げていないチキンだけど良いか?と言われたが、
かえってそのほうが助かる、ハイOKですと。


料理がきた。やっぱり量が半端じゃない。
これがブリトーボンレスハムくらいの太さのブリトーだった。
今回もT氏、Y氏に手伝ってもらった・・・。


明日はクリスハーディングと走る。そしてアメリカ最後のライディングとなる。